僕らの「週休4日」VS「週休2日」 仕事論戦争

僕らの「週休4日」VS「週休2日」 仕事論戦争先日、こんな記事を読みました。

「週休4日・月収15万」で健全な寄り道 ~新しい働き方の実験

NEET株式会社とかJK課とか、既存の枠に捕われない新しい働き方を次々と実験している若新雄純さんの新しい取り組みに関する記事。

今回はここから「現在の働き方」について考えてみたいと思います。

週休4日という働き方が生まれた理由

この記事によると、若新さんはこの取り組みを始めた理由をこう書いています。

僕が取り組んでいる採用プロジェクトでも、さまざまな可能性を模索したいという理由から、あえて週3日だけの勤務を希望し、自由の効く契約社員としての就職を望んだ学生もいたり。詳しくは後述しますが、正社員という雇用形態(というのもなんら法的地位のないあいまいなものなんですが)やフルタイムという勤務形態が前提でみんなが幸せになれる、という時代ではないようです。

働き方が多様化し、企業人となって定年まで働くという働き方から脱却し、ノマド・フリーランスと呼ばれる自分自身で仕事をつくって働く人が増えてきました。

働き方が多様化した理由として、若新さんは別の記事でマズローの5段階欲求を例にして以下のように言います。

この、最終的には自己超越にすら向かうかもしれない「ありのまま」の状態を自己実現とするなら、そんなものは理想論に過ぎない、その前にやるべきことや、日々の生活や環境の中で妥協したり、何かに追われたりしてしまうことがほとんどではないか? という批判もあるかと思います。事実、明日食べるものにも困るような社会環境では、そんなものはただの幻想に過ぎず、欲求として意識することすらないかもしれません。

しかし、多くの若者が「欠乏欲求」をある程度は満たせてしまうような、現代の成熟した日本社会では、それが顕著に現れてきたのだと思います。そして、それが次元の高いものだったとしても、一度出現してしまった(覚えてしまった)以上、その欲求を満たすことができなければ、心理的な健康は阻害されてしまうとマズローは指摘しています。

マズロー「自己実現」の誤解と「ありのまま

マズローの5段階欲求は、下から生理・安全・所属・承認までの欠乏しているものを欲する欲求と、最上位に自己実現という自分自身を成長させる欲求とに分けることが出来ます。

以前はこの欠乏している欲求を埋めるために働く、ということが働くことに対しての定義であり正義でした。
そのため終身雇用こそ絶対であり、終身雇用以外の働き方は認められないという流れが主流でした。

しかし現在の日本においては、これらの欠乏しているものを欲する欲求は満たされてしまうため、次に私たちが向かう先が自己実現欲求となり、それが働くという行為に対しても波及してきていると若新さんは言います。

また今の20代・30代はバブルを知りません。
元気の無い日本しか見ておらず、働き方の象徴だった終身雇用も崩壊して、働く=マイナスなイメージしか持つことが出来ない若者が続出しているということからも、働き方が多様化し、「会社のためではなく自己実現のために」働く人が増えていることが分かります。

だからこそ、「週休4日、月収15万」という働き方も出てきたのではないでしょうか。

週休4日で働く理想と現実

しかしこのような働き方、一見すると魅力的に見えますが、若新さんはこうも触れています。

ちなみに、仕事が週3日でいいということは、それなりのパフォーマンスが求められるということです。働く時間は、とことん集中する。仕事に必要なスキルや態度を身に付けることも、「週3日だからできない」なんてことは決してないはずです。

全く持ってその通りで、働く時間が短い以上その限られた時間内で最高のパフォーマンスを出す必要があります。

このように考えると、新しい働き方は労働としての対価が「時間給」から「能力給」にシフトしてきているように感じます。
事実、会社内においても年功序列から成果給にシフトしている会社も多いですよね。

しかし未だに残業ありきで仕事をする、という風潮も存在する訳で。
残業をして仕事をすると本当良いことなんて何一つもないのに、どうして皆あんなに残業好きなのでしょうか。

長時間労働をすると生産性が下がる

以前、仕事が出来ない人って、実は「企業戦士」の意味を勘違いしている件。の記事でも触れましたが、未だに企業での人事評価と残業は切っても切れない関係にあります。
残業をすれば偉い、残業からが仕事だ!なんてことを平気で言う人もいますが、労働時間が長くなればなるほど生産性が下がるのは当たり前です。

事実、こんな記事もあります。

2011年の日本人1人あたりの総実労働時間は平均1728時間、英国(1625時間)、フランス(1476時間)、ドイツ(1413時間)、などに比べると長時間労働が依然続いている。オランダ(1379時間)に比べると、実に349時間もの大差となる。一方、2011年の日本の労働時間1時間あたりの生産性は41.6ドル。米国(60.2ドル)、フランス(57.7ドル)やドイツ(55.8ドル)に比べて、日本は生産性が著しく低い(数字はいずれもOECD調べ)。

日本人の労働時間が長い原因は残業を「評価」する誤った精神論にある

つまり、長時間働いてはいるけれども、労働時間に対しての生産性が低く、結果として皆疲れ果て、休日は家で寝ている、家族との時間を取れない等、仕事だけではなくプライベートにまで悪影響が出てしまっています。

仕事は本来自己実現のためにするべきであるのに、その仕事自体が目的になってしまい、結局自分の方向性を見失いただ毎日お金を稼ぐためだけに働く。
これはただの労働マシーンと化してしまっています。
何のために自分が存在するのか、自己を見失ってしまいますよね。

仕事における自己責任論

日本において会社を休むことが出来るのは、ゴールデンウィークとお盆とお正月くらい。
しかも最長でも1週間くらいでしょうか。
その他は仕事、仕事、仕事、、、
これを40年とか続ける訳で。

本当文字の通り事に仕えてしまっています。
週に2日の休みしかない状態で、残り5日は働きづめで、時にはその休みすら無くなるという状態だと、機械なら壊れますよ。
その状態をずっと続けるという事に対して、欠乏欲求を満たしてしまっている若者達が魅力を感じなくなり、新しい働き方を求めるのもいたって普通のことです。

このような事が出来るのは、よほどその仕事に対してやりがいを感じ、自己実現欲求が満たされている場合だけです。
それ以外はただお金のために、自身の欠乏欲求を満たすためだけに働いているという状態になってしまいます。

それではあまりにも空しくありませんか?

若新さんが提案する新しい働き方は、会社が守ってくれる時代から、自分で自分を守る時代になったことを象徴しています。

まさに自己責任(笑)

既に独立しているだけでなく、サラリーマンこそ社内でもイチ起業家として、自分自身をマネジメントして働く働き方が今求められているのではないでしょうか。

まとめ

もしあなたが「今の給料と同じ金額が毎月自動的に振り込まれても、今の仕事を続けたいか」という質問に自信を持ってYES!!と答えることが出来ない場合、その仕事はあなたが一生をかけてする仕事ではありません。

自分自身が何をしたいのか。

自分のMISSIONは何なのか。

それを達成するためにどのような働き方をすべきなのか。

一度このような視点であなたの働き方を考えてみませんか?

今日の企業家から起業家への1アクション

あなたの仕事におけるMISSIONは何か、次の休日を使って考えてみる。

最後までお読み頂きありがとうございました!

このブログがあなたの起業ライフの参考になる事を願って

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(株)CarpeDiem『起業エンジン』メーカー阪井裕樹
(株)CarpeDiem代表取締役
ValuenceAcademy(バリューエンス・アカデミー)主宰
起業エンジンメーカー
『明日目覚めるのがワクワクする社会の創造』をテーマに<人の可能性を最大化する>事業を展開。
相手の笑顔のシワの1つ1つまで見えるような「距離の近い」事業づくりが目標。
珈琲/イチゴ/エビ好きな旅宿マニア

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