各ステージにおける悩みを解決法を具体的に書いてみた。
各ステージごとに違った悩み
これまで、様々なステージの方とお話させていただいている中で思ったのが、各ステージごとに違った悩みはあるけれど、実は根本原因は1つだったということです。
今回はそんな各ステージごとの悩みについて詳しくみていきたいと思います(^^)
これから起業したい方の悩み
まず、最初はこちら。
元々阪井は副業コンサルからスタートしたため、コンタクトをとってくれる方の比率で一番多いのは副業中、もしくはこれから独立を狙っている方です。このステージにいる方は、
- お金をもらうことに対しての心理的な抵抗
- 自分で稼ぐ(自立する)ことへの見通しの不透明さ
です。
まず最初にぶち当たるのが、これまで「お給料」という形でもらっていたお金を自分の力だけで稼ぐということに対しての心理的な抵抗です。
それまでは会社の一部としてやっていれば良かった営業・経理・マーケティング・商品企画を全て自分でやらねばならず、また、先行他者がいるため、
- 自分がいまからやっても大丈夫なのだろうか、、
- 誰かに●●のように思われたらどうしよう、、、
といった、いわば「未然の不安」に襲われます。
これに対する解決策としては、まずできることからやってみる!しかなく、自信が無いとしても、自信は後からついてくるので、取りあえず「まずやってみる!」ということになります。
未然の不安に襲われると、人間の脳はシミュレーションに走ります。
しかも、マイナスなシミュレーションに走ります。
頭の中で色んなパターンを考え、結果として頭デッカチになってしまい、全然動けなくなるという悪循環に陥ります。
でも、未然の不安は実際には起こっていないのでそれは心配するだけ無駄。
それを解消するには、あれこれ考えるのではなく、色んな人と会って自分がいまできることを全力でやるだけです。
そうすれば、自然と次にやるべきことは見えてきますから。
お勉強はもう終わり。さっさと現場に出ましょう。
起業しているけれど結果が出ない人の悩み
さて、次は起業(独立)したけれど全然稼げていないという方の場合。
このステージで多いのが
- 差別化ができない
- 買ってもらえない
といった緊急性・重要度がともに高い悩みです。
この悩みに突入すると、人が「お金」に見えてきます。
どうやったら契約してもらえるだろうか、今月の売上を確保しなければといったことで頭がいっぱいになり、ベクトルが自分にしか向かない、相手のことを考えないといったことが起こります。
そして当然のごとく、全然売れないといった悪循環にハマってしまいます。
この状況を打破するには、自分の思考の転換が必要です。
なぜ、自分は起業したのか。
自分は誰のどんな悩みに対して役に立つことができるのか。
お金と仕事を一度切り離して、考えてみてください。
結果が出ているけれど、イマイチピンとこない人の悩み
最後はこちら。
こちらは、年商800万円を超えている個人事業主や、経営者が陥ります。
売上は立った、生活にも困らなくなった。
でも、なんだかモヤモヤする。自分が仕事をする意味はなんだろう。。。
このモヤモヤの正体を「限界効用」というのですが、人は年収800万円、資産が1億を超えるとお金に対しての興味を無くすという統計結果があります。
つまり、生活のために仕事をするのではなく、ファイナンスと本来の仕事(自分の生き様)が切り離され、自分がこの世の中で存在する意義を考え始めます。
- 自分だからできること。
- そもそもなぜ起業したのか。
- 前のような熱意が無く、従業員にも伝わらない
こういった悩みを解消するためには、もう一度自分の原点を振り返り、自分じゃないといけない理由を探る必要があるんです。
結局、根本原因は「価値観が言語化できていないこと」だ。
本当にやりたいことであれば、人はお金とか関係無くやります。
今回紹介した各ステージにおける悩みは全く関係無いように思えますが、実は根本的な発生要因は一緒です。
それが、自分の価値観と、それに基づいたミッションビジョンの言語化、そしてそれを腑に落とすということができていないということです。
価値観は色んな定義がありますが、阪井の定義は価値観=経験から好き嫌いです。
好きや嫌いという感覚って、毎回しっかりと言語化できているわけではないですよね。
言わば「反射」に近い感覚。
ということは、「価値観=無意識」ということもできるのではないかと。
僕たちの価値観=無意識は決して間違いません。
その例として、無意識が司っているのは呼吸だったり体温調節だったりといった人が生きていく上で必要不可欠なものだからです。
これがエラーを起こしたり間違ってしまうと大変なことになってしまいますよね。
こんな超正確な無意識ですが、普段は表にはでてきません。
それを表に出しやすくするためには、自分の過去を徹底的に振り返ることが必須です。
徹底的に自分の過去を思い出す。そうすることで、脳に備わっているDMN(=デフォルト・モード・ネットワーク)という、何もしないときに活発に動く機能が動いているときに、より良いアイデアが出てきやすくなります。
これが直感の正体です。
マインドフルネスもこのDMNを活性化させることで仕事のパフォーマンスを上げるためのものですが、よりDMNを活性化させるために刺激として自分の過去を振り返るとより活性化しやすくなるんです。
だからこそ、自分史を書いて過去をあぶり出し、価値観を明らかにした人は強いんですね。
自分史を書いている最中は脳内トレーニング状態のため非常にキツいですが、これを乗り越えると見える世界が変わります。
ちなみに、起業前や副業中の方はそもそも脳の思考パターンを会社員思考から起業家思考に変える必要があるため、価値観を明らかにした後は色んなチャレンジ、そして失敗をして、起業ということを自分の「普通」に落とし込むことが必要です。
ここまで長く書いてきましたが、阪井の中でもより自分史の重要性を感じているのと、最近経営者の皆さんからの自分史へのニーズが非常に高いのでこれからも自分にしかできない道を突き進んでいきたいと思います。
ということで、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

(株)CarpeDiem代表取締役
ValuenceAcademy(バリューエンス・アカデミー)主宰
起業エンジンメーカー
『明日目覚めるのがワクワクする社会の創造』をテーマに<人の可能性を最大化する>事業を展開。
相手の笑顔のシワの1つ1つまで見えるような「距離の近い」事業づくりが目標。
珈琲/イチゴ/エビ好きな旅宿マニア
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