コーチングのスキル・能力を高めるために読むべき!おすすめのビジネス本・書籍10選
人に可能性を最大限に伸ばし、そして育て上げる力コーチングスキル。
コンサルタントや講師などの専門職に就きたい人はもちろんのこと、普通に上司として部下に教える立場にある人にとっても、必須のスキルといっても過言ではありません。
しかし、コーチングスキルを鍛えるとなると、なかなか難しく、決まった方法がないのも現状。
そこで今回はそんなコーチングスキルを伸ばす書籍をご紹介いたします。
1|コーチングが人を活かす(著者:鈴木義幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
コーチングスキルを伸ばすといっても、なかなかコーチングスキルの具体的な形が浮かんでこないものです。
解説本の中にも、コーチングとはこういうものだという前提は知っているものとして書かれているものも多く、まったくの初心者にとってはなかなか手が出しにくいものも少なくはありません。
そんななか、本書は、きっちりと具体例をもって紹介してくれています。
もちろん他の専門書のように、コーチングスキルとは何ぞやという形式論やスキルの説明もしっかりと乗っているのですが、やはり特筆すべきはその具体例の豊富さ。
なんと、すぐに試せるコーチングスキルが500も具体例として載っているのです。
しかもあらゆる状況や使用目的に対して個別に使えるコーチングスキルの具体例がのっているため、もはやハウトゥー本というよりは使い方説明書といった趣さえあります。
これからコーチングスキルをじっくりと伸ばしていきたい人はもちろんですが、今すぐコーチングスキルを身に着け実践しなければいけない人にはとっくにおすすめの一冊です。
2|目からウロコのコーチング―なぜ、あの人には部下がついてくるのか?(著者:播摩早苗/PHP研究所)
コーチングに関するあらゆるお悩みを実践的に解決してくれるのが本書。
コーチングとは何ぞやというそもそも論から始まるところは、他の書籍と変わりありませんが、この本の特徴はあくまで机上の空論ではなく、そのれをいかに実践につなげていくのかという点に重きを置いているところ。
それこそ、きちんとコーチングというものの理論を学んだにもかかわらず、その理論を実際の現場で全く使えない、もしくは成果が出ないというようなコーチング中級者あたりでも、しっかりと役にたつ本になっています。
さらには、コーチングの本質としっかり向き合うことによって、コーチングというものが日常生活でも使える一つの考え方なのだという点にまで迫っている本書。
コーチング実践例や、コーチングに対する実例の切り口が斬新でとてもユニークなのも特徴で、難しい内容の文章をただひたすら読のがが不得意な人にもお勧め。
またそういったユニークな切り口こそが、コーチングスキルというものの汎用性の証明にもなっていて、実践から理解、そしてその本質にまで迫っていくことのできる良書です。
3|この1冊ですべてわかる コーチングの基本(著者:コーチ・エィ/日本実業出版社)
実践より実例よりまずは理論、考え方をしっかりと頭に入れないと意味がないという理論派にはこちら。
コーチングスキルというものをしっかりと体系的にとらえ、その基本となる理論についてしっかりと理解し習得することができる、まさに、コーチングスキルの参考書的な本です。
著者となっているのは、現役で80名近くのプロコーチを擁し、多くの企業での導入実績を持っているコーチングファーム。
ですから、そこにあるのは、まさに実践的コーチングスキルの理論です。
執筆者も、様々な企業や現場で活躍する9名のコーチをはじめとした、コーチングスキルの重要性とその内容について誰よりもしっかりとした理念を持ったプロ。
様々な経験に基づいて生まれたコーチングスキルの理論を、その経験の中で手に入れたエピソード共に紹介していくその解説はわかりやすさも抜群。
コーチングとは何か・コーチングの原則・コーチングプロセス・コーチングスキルとそれぞれの分野において、しっかりとその内容を説明してくれるので、初心者はもちろんコーチングについてより深めたい人にも最適の一冊です。
個人的には、コーチングスキルをコーチングしたい人、コーチングの講師などという人にこそ、こういう体系的な理論展開を学んでほしいな、と思える一冊です。
4|トライブ=人を動かす5つの原則=(著者:デイブ・ローガン、ジョン・キング/ダイレクト出版)

ザッポスのCEOであるトニーシェイも絶賛しているコーチングスキルを高める本が、本書。
直接的にコーチングスキルに対してストレートなアプローチをしている本ではないですが、トップに立つ人間の資質という点で、その本質に触れることのできる一冊です。
本書で書かれているのは、トップの資質、つまりリーダーシップ論のようなものです。
著者のひとりであるデイブ・ローガンが、「並みのリーダーが本来の能力より優れているように見える理由」「優れたリーダーが新しい環境で失敗してしまう理由」について考え調査した結果生まれたその論。
一口に調査といっても、24000人にも及ぶ膨大な数の人間に対して行った調査と、その結果集まったデータをもとに構築されているので、机上の空論とは程遠い実践的理論。
そしてその結果、そこにあるのはカリスマでもなくリーダーシップでもない、そうコーチングに近い考え方。
コミュニケートを中心とした能動的な動きの中で、いかに優秀な部下を育てていくのかというまさにコーチングそのものである考え方にたどり着いた本書はコーチング論としても、十分読める一冊なのです。
5|図解 コーチング流 タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく(著者:鈴木義幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
コーチング理論の深いところまで知りたい、つまり探求心としてコーチング理論を知りたい人におすすめなのが本書。
コーチングスキルの中で、そのコーチングの特徴づけの概念の一つである”テーラーメイド(個別対応)”を中心に、その具体的な実践に迫っていく一冊です。
コーチングにおいて、コーチング対象の人間関係であるコミュニケーションの様態、つまりコミュニケーションスタイルを把握するのは非常に重要なこと。
本書ではそのようなコミュニケーションスタイルをコントローラー・プロモーター・アナライザー・サポーターと分類し、そのスタイルを中心軸に据えて解説。
相手のタイプに即した関わり方を提唱し、そこでの理論と実践を説明していきます。
そして、コーチングスキルを高めるコーチング論だけではなく、コーチングの結果生まれた状況をもって、それをさらに上の段階に持っていくそのヒントを提示。
コーチングの最終目標とい言っても過言ではない、可能性や成果へとつなげていくという所までしっかりと言及した、コーチングのあり方にまで触れられた一冊。
コーチングについてもっと深く知りたい人には、まさにおすすめの一冊です。
6|絵で学ぶコーチング(著者:伊藤守/日本経団連出版)
人間だれしも文字を読むのが得意ではないというのは、仕方のないことですよね。
しかも、小説などの物語形式のものであれば何の問題もなくサクサク読めるような人でも、論説やビジネス本のような解説本となると、まったく読めなくなる人も、少なくありません。
しかし、ビジネスパーソンとして、またコーチングを学ぶためにはそういう本が読めなくては困る。
そんな人に、かなりおすすめなのがこの本です。
そう、タイトルにある通り、文章だけではなく絵や図解をもってわかりやすく視覚的直観でコーチングについて理解を深めてくれる本になっているのです。
とはいえ、漫画で読む○○のような絵の使い方ではありません。
どちらかというとアイコンのように印象的な絵をもって、文章の内容をイメージ化し、そして資格情報としてとらえやすくしたような絵の使い方なので、決して幼稚な内容ではありません。
しかも、人前で読んでも、恥ずかしくない。
酷にコーチングというものは抽象概念が多く出てくるものですので、文字で読むよりはっきりとわかりやすい良書です。
7|人と組織のハイパフォーマンスをつくるコーチング・マネジメント(著者:伊藤守/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
コーチングスキルを学ぶ人の中では、基本ともいうべき名著が本書。
これからコーチングを学び、コーチングスキルを身に着け、コーチング理論を深めていきたいと考えている人にとっては、まずは読んでおきたい本でもあります。
とくに、マネジメント層として企業のマネジメントにかかわる人や、講師やコンサルタントとして、そういったマネジメントにかかわる人たちにコーチングを教えようと考えている人には基礎として知っていて欲しい本。
内容はもちろんのこと、コーチングに携わるうえで、または学ぶ上で、これを読んでいないという事実自体がマイナス評価を受けるレベルの本であるという認識で間違いないでしょう。
内容については、説枚なしで、とにかく、まず、読みましょう。
8|コーチングマニュアル(著者:S.ソープ、J.クリフォード/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
読んで字のごとく、まさにタイトルそのままの内容である本書。
プロのコーチが全三枝、また実際の業務にもしっかり生かしている、コーチのためのガイドブックともいうべき一冊で、そういう意味で現役コーチからコーチングを学ぶ人まで必携の書です。
コーチング理論を学び、またいろいろなシチュエーションや状況、対象のスタイルなどに合わせたコーチングを知り、そしてさらに理論を深めたとしても、イザ実践となるとなかなか難しいのがコーチング。
そんな、実践を伴うコーチングについてのあれこれを、この一冊で学ぶことができるのです。
つまり、当然コーチングとは何ぞやも含みながら、どうやってコーチングを開始し、それをどう実践してゆき、最後はどうやって終わらせるのかというそのコーチングの流れ、もっと言えばコーチングの仕方についてしっかりと書かれているのです。
実際、コーチングを行わなければいけない立場や状況の時、これほど心強い本はありません。
9|神戸大学ビジネススクールで教えるコーチング・リーダーシップ(著者:伊藤守、鈴木義幸、金井壽宏/ダイヤモンド社)
コーチングについてコーチングできるレベルで、深く極めたい人におすすめなのが本書。
神戸大学MBAで『現代経営応用研究(コーチング)』で講師を務める、ある意味、日本のコーチングの世界において権威ともいえる三名の著者によって書かれた本書。
その講義内で行われた講義をベースに、コーチングのすべてについて、かなり専門的でアカデミックな内容をしっかりとまとめ上げているので、これ一冊でコーチング博士というキャッチをつけたくなるでき。
コーチングについて、基本的な物から少しづつ理解を深めていき、ここにたどり着いてもいいですし、最初からこれを読んでコーチングについてしっかりとした知識を網羅しておくのも一つの手。
とにかく、コーチングというものに関して、かなり深く、そして高度に語られ、そしてまとめられている本ですので、他人に一歩差をつけたい人には間違いなくお勧めの本であるといえるでしょう。
ただ、いきなりこれを読んで「?」が頭に浮かんでも、問題ありません。
大事に本棚にしまっておき、少しづつ知識をつけていったあとで読めば、この本の本質の深さとすごさに気づくことができるでしょう。
10|コーチングが人を活かす(著者:鈴木義幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
最後はちょっと変わり種。
あれこれ最初に紹介したやつじゃない、と思ったあなた正解です、実はその通り。
ただ、じつはこの本にはオーディオブックが存在していて、こういう形式で耳で聞いて学ぶのも、成果が上がる一つの方法だとおすすめするために紹介しました。
Part01
https://audiobook.jp/product/20081
Part02
https://audiobook.jp/product/20082
これも一つの、学び方の形ですよね。
実践の中から学ぶだけではなくコーチングは、ある意味経験がものをいうスキル。
しかし、実践の中で生まれた経験だけで物事を進めていくのは、大きな失敗に結び付くものでもあり、また独りよがりな実践となってしまう恐れもあります。
様々な本を読んで、しっかりと学ぶことも大切。
それこそ、人にものを教えるコーチングをスキルとして習得したいなら、なおさらそうですよね。

(株)CarpeDiem代表取締役
ValuenceAcademy(バリューエンス・アカデミー)主宰
起業エンジンメーカー
『明日目覚めるのがワクワクする社会の創造』をテーマに<人の可能性を最大化する>事業を展開。
相手の笑顔のシワの1つ1つまで見えるような「距離の近い」事業づくりが目標。
珈琲/イチゴ/エビ好きな旅宿マニア
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